平岡 裕章
高等研究センター長 / ASHBi 副拠点長 / 教授
研究分野
トポロジカルデータ解析、応用数学
研究概要
平岡博士は、トポロジカルデータ解析の世界的な研究者であり、数学理論の構築、 計算アルゴリズムの開発、およびそれらの科学技術分野への応用研究に従事しています。 複雑かつ膨大なデータに対して「データの形」に着目した記述子開発を行っています。 特に表現論、確率論、統計・機械学習、逆問題などを用いたパーシステントホモロジーの数学的研究を通じて、トポロジカルデータ解析を強力な手法として深化かつ汎用化させることに成功しました。また、トポロジカルデータ解析の応用研究では、材料科学へ大規模な展開を行なっており、ガラス、ソフトマター、粉体系への材料構造解析で著名な成果をあげています。なかでも、パーシステントホモロジーを用いた構造解析手法は、次世代マテリアルズインフォマティックスの基盤技術として期待されています。
略歴
2005年 | 大阪大学基礎工学研究科 博士課程修了 |
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2005-2006年 | 北海道大学電子科学研究所 JSPS PD |
2006-2009年 | 広島大学理学研究科 助教 |
2009-2011年 | 広島大学理学研究科 准教授 |
2009-2010年 | ペンシルペニア大学数学科 客員研究員 |
2011-2015年 | 九州大学マスフォアインダストリ研究所 准教授 |
2015-2016年 | 東北大学材料科学高等研究所 准教授 |
2016-2018年 | 東北大学材料科学高等研究所 教授 |
2017年- | 理化学研究所革新知能統合研究センター チームリーダー |
2018年- | 京都大学高等研究院高等研究センター長・教授 |
2018年- | 京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点 副拠点長 |
主な受賞等
日本応用数理学会論文賞(2004年)、藤原洋数理科学賞奨励賞 (2012年)、科学技術への顕著な貢献(2016年)、日本セラミックス協会優秀論文賞(2019年)、現象数理学三村賞(2023年)