高等研究院は、「特設寄附部門 医学物理・医工計測グローバル拠点 最終報告会」を2024年2月29日に京都大学医学部 芝蘭会館 稲盛ホールにおいて開催いたしました。
医学物理・医工計測グローバル拠点は、公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団の長期大型研究助成を受け、2018年から高等研究院に設置されました。研究期間の満了に伴い、これまでの研究、技術開発および人材育成の成果についての報告を行いました。
報告会ではまず、湊長博 京都大学総長、家次恒 中谷医工計測技術財団代表理事のご両名からご挨拶をいただいた後、特設寄附部門部門長の田中求 特任教授が、拠点におけるこれまでの取り組みと成果について講演を行いました。講演では、医学物理・医工計測分野を国内で新たに開拓してきた成果や、ハイデルベルク大学に設置した欧州ハブ拠点をはじめとした国際連携、人材育成などの成果が幅広く紹介されました。
続いて特別講演として、Anthony D. Ho 名誉教授(ハイデルベルク大学医学部附属病院 前血液内科部長・寄附部門客員教授)より「The Healing Power within Yourself(あなたの中に宿る治癒するパワー)」、水藤寛 教授(東北大学材料科学高等研究所 副所長)より「Our circulatory system through the lens of applied mathematics(応用数学の目で視る我々の血液循環)」と題してそれぞれご講演いただきました。
また会場では当拠点のこれまでの取り組みについてポスター展示を行ったほか、当拠点の成果のひとつである角膜内皮再生医療の新しい数値指標の開発について、角膜内皮検査装置の展示と数値指標のリアルタイム測定の実演を、株式会社トーメーコーポレーションの協力によって行いました。
本報告会には国内外から大学関係者、企業研究者、一般市民などを合わせて80名を超える参加者があり、盛会のうちに終了しました。
写真提供:公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団
集合写真
湊総長ご挨拶
家次代表理事ご挨拶
田中特任教授講演
Ho名誉教授ご講演
水藤教授ご講演
展示の様子
会場の様子