このたび、石館文善 高等研究院物質ー細胞統合システム拠点 特任教授の令和2年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 研究支援賞受賞が決定しました。
研究支援賞は、科学技術の発展や研究開発の成果創出に向けて、高度で専門的な技術的貢献を通じて研究開発の推進に寄与する活動を行った者の功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とし、文部科学省が令和2年度より新たに創設した賞です。
石館特任教授は、iCeMSの共用顕微鏡の技術支援者として、大学内外の多数の研究者に対し、顕微鏡観察技術指導を行い、また、生細胞試料に関する豊富な経験に基づき、最新の共焦点顕微鏡の性能を最大限に生かして「生細胞微弱光観察技術」を開発しました。この技術によってES 細胞やiPS 細胞に代表される多能性幹細胞や様々な体性幹細胞の分化運命決定機構の解明が大きく加速されることが期待されています。
2019年には、カールツァイスドイツ本社と当拠点の連携構築に尽力し、学内外の研究者が利用可能な共同技術開発室ZEISS-iCeMS Innovation Coreの発足に貢献しました。