山本真也 高等研究院 准教授のボノボ研究に関する著書「Bonobos: Unique in Mind, Brain, and Behavior(ボノボ:そのユニークな心、脳、行動)」がOxford University Pressから出版されました。
ボノボはチンパンジーと同様に、私たちヒトに最も近縁な動物ですが、チンパンジーともまた異なる特徴を持っています。しかし、野生での生息域がコンゴ民主共和国に限られ、その地域の政治的不安定さなどの理由から、ボノボ研究はチンパンジー研究ほど進んできませんでした。
この著書は、ボノボの心や行動・社会にかんする最新の研究成果を基に、彼らがどれほどユニークで、人類進化を語るうえで重要な種であるのかを明らかにしています。絶滅の危機に瀕する彼ら進化の隣人を保護することの必要性を再認識させてくれます。