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プロフィール:北川 進

北川 進

北川 進

特別教授/iCeMS拠点長

研究分野

無機化学、配位空間の化学

研究概要

 金属イオンと有機化合物との自己集合による結合反応(配位結合)を利用することで、ナノメートルサイズの規則的な孔を無数に有する新しいタイプの多孔性材料(多孔性配位高分子:金属−有機骨格材料ともよばれている)の開発を進めてきました。このような材料の細孔中に気体を大量に取り込むことができることを、1997 年に世界で初めて立証し、これを契機として、種々の多孔性配位高分子による水素や天然ガスの大量吸蔵を行う研究が世界中で盛んに行われるようになりました。既存の多孔性材料(ゼオライト、活性炭など)を凌駕する性質や機能を開拓したことから、多孔性配位高分子の学術的・産業的価値を大きく拡げ、「配位空間の化学」という分野を創成しました。無機・錯体化学はもとより、今日の諸問題(エネルギー、環境、生命)の解決のために化学ができる新しいアプローチ方法を開拓しています。

略歴

1974年 京都大学 工学部 卒業
1976年 京都大学 大学院工学研究科 修士課程修了
1979年 京都大学 大学院工学研究科 博士課程修了
1979-1983年 近畿大学 理工学部 助手
1983-1988年 近畿大学 理工学部 講師
1988-1992年 近畿大学 理工学部 助教授
1992-1998年 東京都立大学 理学部 教授
1998-2017年 京都大学 大学院工学研究科 教授
2007-2012年 京都大学 物質-細胞統合システム拠点 副拠点長・教授
2013-2017年 京都大学 物質-細胞統合システム拠点 拠点長・教授
2016-2018年 京都大学 高等研究院 副院長
2017年- 京都大学 高等研究院 特別教授
2017年- 京都大学 高等研究院 物質-細胞統合システム拠点 拠点長

主要論文

  1. R. Matsuda, R. Kitaura, S. Kitagawa, Y. Kubota, R. V. Belosludov, T. C. Kobayashi, H. Sakamoto, T. Chiba, M. Takata, Y. Kawazoe, Y. Mita, Highly controlled acetylene accommodation in a metal–organic microporous material. Nature 436, 238–241 (2005).
  2. Y. Sakata, S. Furukawa, M. Kondo, K. Hirai, N. Horike, Y. Takashima, H. Uehara, N. Louvain, M. Meilikhov, T. Tsuruoka, S. Isoda, W. Kosaka, O. Sakata, S. Kitagawa, Shape-memory nanopores induced in coordination frameworks by crystal downsizing. Science 339, 193–196 (2013).
  3. H. Sato, W. Kosaka, R. Matsuda, A. Hori, Y. Hijikata, R. V. Belosludov, S. Sakaki, M. Takata, S. Kitagawa, Self–Accelerating CO Sorption in a Soft Nanoporous Crystal. Science 343, 167–170 (2014).
  4. N. Hosono, A. Terashima, S. Kusaka, R. Matsuda, S. Kitagawa, Highly responsive nature of porous coordination polymer surfaces imaged by in situ atomic force microscopy. Nature Chemistry 11, 109–116 (2018).
  5. C. Gu, N. Hosono, J. Zheng, Y. Sato, S. Kusaka, S. Sakaki, S. Kitagawa, Design and control of gas diffusion process in a nanoporous soft crystal. Science 363, 387–391 (2019).

主な受賞等

日本化学会賞(2009年)、トムソン・ロイター引用栄誉賞(2010年)、紫綬褒章(2011年)、京都大学孜孜賞(2013年)、英国王立化学会フェロー会員(2013年)、江崎玲於奈賞(2013年)、日本学士院賞(2016年)、米国化学会バソロ賞(2016年)、藤原賞(2017年)、ソルベイ賞(2017年)、フランス化学会グランプリ(2018年)、エマニュエル・メルク レクチャーシップ賞(2019年)